No.0169

ドワンゴ川上会長が宮崎駿に
激怒された件について

text : mama(美学者母)
2016年11月14日(月曜日
)執筆

 

人間は自らの認知により行動を制限されている。
そこから芸術というものが、
ある意味その認知を広げるものとして有用で、
この痛みを感じなくした人体CGは、
実は極めて人間という本質を宿しているのですね。

例えば、
健常者が障がい者と接して、
初めて気づく事がとても多いのですが、
それはまさにその本質に気づく事なのです。

例えばこのCGを観て思い出したのですが、
僕はコンテンポラリーダンスが大好きで、
たまにダンスを観に行きますが、
まさに彼らの動きはそのような、
人間離れした動き。

それは身体的能力だけに限らず、
想定を超えた、
ある意味文脈や因果を超えた動き。

そこに感動を覚えるのです。

この映像を観て、
ネットの反応は宮崎駿を支持している人が多いですが。
僕はこのCGは素晴らしいと感じました。

まだまだ研究段階で、
ビジュアル的に未熟な部分が多いとは感じましたが。
本質的には素晴らしいものです。

宮崎駿はこのCGを観て、
一度は引退した長編アニメを創るリビドーとなったようで、
逆にあのCGを生命に対する冒涜と言った宮崎駿が、
どんな方法で、
生命の本質を表出させるのか。
とっても楽しみです。

 

美学者母