No.181

ポスト真実とウェブインスタレーション

text : mama(美学者母)
2016年12月21日(水曜日
)執筆

 

「マスゴミ批判」がこの国にとって「百害あって一利なし」である理由

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50470

 

ウェブインスタレーションは、
まさにこの「ポスト真実」を表層化したものです。
詳しい美術的構造は今後言説しようと考えていますが、

「ウェブアート宣言」でも記述しているように、
ディスプレイというものを媒介した、
虚像と実像のバインディングが一つの特徴で、
ディスプレイ越しの文章や言葉、
それらの真実性と虚偽性の二重の転倒を問題にしています。

つまるところ、
私のウェブインスタレーションは、
IT(インフォメーションテクノロジー)での、
壮大なるアイロニーなのですね。

このアートを改めて、
ITA(インフォメーションテクノロジーアート)、

以上のように今回の言説で定義したい。
これが私が模索してきた情報空間で完結するアートです。
つまり、

情報空間で芸術家が生成され、
情報空間でその情報的芸術家が情報的芸術を創作し、
その情報空間で産まれた芸術を、

ディスプレイ越しに、
生身の皆様が干渉する。

これはまさに情報空間で全てが完結する。

世界初の芸術です。

 

美学者母