MOOC革命で日本の大学は半数が消滅する!
http://toyokeizai.net/articles/-/15581
人間は概念世界に生きる生き物で、
概念世界には絶対的にボーダーが必要である。
それは私たちは常に判断することで、
生命を維持していることに他ならない。
その概念世界のボーダーは、
単純明快さを人間に与えてくれている。
今あなたがこの画面を見ている「場」というものも、
そのボーダーに担保され、
私たちは概念世界に生きているのである。
私たちは普段、
壁というものをあまり意識しないが、
人間にとって壁というものは、
生きる上で非常に重要なエレメントである。
これらは一つのアーキテクチャを生成し、
私たち人間はそこに定義され、
概念化し、意味をもつのである。
そういう意味でも、
建築というものは人間にとって、
最小のアーキテクチャと言われているのである。
そこから考えていくと、
壁という物理的要素も、
意味や価値として非常に高いものであった、
と言えるのであるが、
IT革命後、情報世界が生まれ、
その物理的ボーダーという価値が崩壊し始めている。
さらにそれは一つの部分としてではなく、
この世界全体の捉えようを一変させようとしている。
それがまさに、
今回取り上げた大学である。
大学もまた物理的ボーダーに担保された価値である。
大学全体のキャンパスのボーダー、
室内と室外を分ける建物のボーダー、
教室と廊下を分ける部屋のボーダー。
実はこのようなボーダーは、
大学という権威や価値を担保する、
原理的な要素なのである。
例えば最先端の研究をしている、
とても有能な教授の講義を受ける事ができるのも、
この様なボーダーがあるおかげなのだ。
しかし、
そのボーダーを超えることができるのは、
これまではごく限られた人間だけであった。
そのボーダーをブレイクスルーした話が、
この記事の話となる。
つまり今まで限られた人間しか享受できなかった、
「知」というものに、
アフリカの僻地からでも享受できる世界になったのだ。
この様な「知」の共有というものは、
今インターネットでは一番早く進んでいる分野だが、
その他にも物理的ボーダーが崩壊してきているものがある。
例えば「お金」、
これはビットコインという形で、
紙幣や硬貨という物理的ボーダーをブレイクスルーしている。
私はこの物理的ボーダーのブレイクスルーが、
アート、すなわち美術や芸術にも起こると確信している。
その上で活動しているのが私のアート活動なのです。
具体的にアートの物理的ボーダーとは?
わかりやすいところでは、
美術館、ギャラリーである事は間違いない。
それは美術館やギャラリーが、
物理的壁を権威や価値の担保にしているからである。
非常に解りにく説明ではあるのだが、
私はアートがこの物理的ボーダーをブレイクスルーし、
アートが物理空間よりも、
情報空間の場としての価値を有する事を追求している。
それは知の共有や、
お金のあり方が、
パラダイムシフトしているように、
またアートも不特定多数のより多くの人が、
アート、芸術、美術の恩恵を享受できる世界を、
僕は創っていきたいと志しているからである。
またこのような文章も、
その一端を担える事を僕は期待している。
美学者母