さてお盆も終わりましたね、
皆様どうお過ごしでしょうか。
私はと言いますと、
民宿狭山美学校がお盆はほぼ満室で、
その上価値研究の方も進めておりまして、
文章を書く機会が少し減っている次第です。
価値というものを研究していきますと、
世の中そのものの仕組みがくっきりと観えてくるわけです。
例えば僕はアート活動を行っていますので、
アートの価値とはなんなのかなんて考えます。
結局の所アート自体には何の価値もないんですね。
といっても、
これはアートだけの話ではなく、
あらゆるものに言えることです。
身近なもので言えば、
テレビや電話、パソコンだって、
それ自体に価値なんてないんです。
それ自体に価値を観た時代が近代だったわけです。
日本というのはまだこのドグマに侵されているわけですが、
それが現代アートの不理解につながっています。
つまり、
日本は近代から現代、
近代美術から現代美術に移行できないまま、
今日を迎えているわけです。
では近代から現代への移行とはなんなのでしょうか。
それは価値の側面からもはっきりとしています。
それは「物」から「体験」への移行です。
近代というのは「物」を所有している事が、
本質的な価値と思い込んでいた時代です。
現代というのは「体験」を経験する事が、
本質的な価値と思い込む時代です。
すなわち「物」から「体験」への本質の移行です。
日本はこの本質の移行に乗り遅れているのです。
それが現代アートの不理解、理解不能を生み出しているし、
中国や韓国にもアートも、経済も追い抜かれていく、
本質的な原理なのです。
つまり私がなぜネットをメインに、
アート活動をしているのか、
それがこの本質から透けて見えるのが理解できます。
現代は「現物主義」の終焉であり、
「体験主義」の始まりなのです。
それに気づけないのが日本人です。
皆様も少しづつではありますが、
何か社会の変化に気づき始めているはずです。
それは、
「物」から「体験」への価値の移行が始まっているのです。
具体的には数多くの例がありますが、
今回はあえて言わないでおきたいと思います。
皆様自身で一度思考を巡らせてください。
えっと、
そんなこんな思想で私たちは狭山美学校を運営しており、
いかに「価値のある体験」をしていただけるか、
常にそれを考え試行錯誤しております。
私たちは狭山美学校を、
そのような「価値のある体験」の場としています。
実際、
民宿狭山美学校には、
様々な理由で宿泊してくださるお客様が来ますが、
宿泊施設という広いコンフォートゾーンを設けながらも、
アートという稀有な体験ができる、
それが民宿狭山美学校のコンセプトでもあります。
民宿狭山美学校は二室限定の小さな民宿です。
どうしても繁忙期にはすぐに満室になってしまいます。
さらに来年2018年の予約も少しづつ入っております。
皆様には是非一度狭山美学校へお越しいただければ、
そう強く願っております。
また、
美学者母の美学、哲学、文化や、
現在研究中の価値のお話も、
予約をとっていただければ直接お話もさせていただきます。
皆様のお越しをぜひお待ちしております。
民宿狭山美学校
https://www.sabiwabi.biz/
美学者母