新年おけましておめでとうございます!!
本年も宜しくお願いいたします。
昨年2017年は非常にタフな年でした、
それは狭山美学校の運営や価値研究など、
いわゆるお金という欲望そのものに、
真正面から向き合ったからです。
私自身ここまでお金というものに、
強くこだわった事はありませんでした。
現在価値が多様化する中で、
改めて現在の資本主義上で信じられ続けている、
「お金」という価値を探求する、
それはある意味、
欲望の指数関数的な肥大化、
欲望と欲望のぶつかり合い。
人間の欲望をまさに生に体験した、
私の中でも非常に有益な体験となりました。
と共に、非常に精神的に辛い一年にもなりました。
お金とアートと言うと、
日本では対極的に考えたい、
また無縁である様に思いたい、
その様な人が多数です。
しかし特に現代アートなどの枠組みは、
資本主義をベースに作られたスキームであり、
現在のアートに関係する人々が、
お金を毛嫌いする事自体ナンセンスなのです。
私は現代アートの理解を深めると共に、
ポスト現代アートの創造を豊かにするために、
去年一年間はお金にこだわってきました。
未来の価値とはなんなのか、
それを探ることこそポスト現代アートでもあるのです。
資本主義が限界を迎える現在、
人々は何に価値を感じ、
何に価値を持つのか、
これは私たちアート活動をしている人間にとって、
非常に重要な問題です。
世の中は、
非常に冷酷で不条理で矛盾に満ち溢れ、
綺麗事では生き抜いていけないのですが、
その中でいかに、
自分の価値観を信じ、
自分の信念を信じ、
自分自身を信じ、
自分が自分でありながら、
その世の中をどうサバイブしていくのか、
今その力が求められています。
美学者母