少なくとも、
今のアートを日本人は早く理解しないといけないし、
今からアートを志す人は絶対に理解しとくべきな事。
それは現代アートは文脈や理屈だという事ね。
すごく基本的な事を言うと、
現代アートは資産として考えられているわけです。
つまり資産には価値があるので、
その価値はある一定の尺度で測られなければならない。
それが現代アートの文脈やロジックで、
現代アートの価値というのは、
その構造や理論、
文脈そのものが価値担保になっています。
その上で今日本でいう現代アート、
それは僕も含めて現代アートではないという事です。
それはそもそも市場原理に基づく、
アートマーケットにのっていないからです。
いわゆる現代アートとは資産価値がなければ、
現代アートではないのです。
それは資本主義をベースにしたアートには、
自明なのです。
でも日本では色々な場所で現代アート、
現代アート、
現代美術とか聞きますが、
それは欧米の現代アートの作品構造を真似ている、
それだけに過ぎず、
本来アートマーケットで、
市場原理に基づいて取引されていないものを、
現代アートや現代美術と呼ぶのはナンセンスなのです。
その根底には、
日本にはアートを資産と認識する素地がないので、
今のような矛盾する現象が起こっています。
アートを売買する素地が無い日本だけれども、
欧米の現代アートのフォームは輸入されている。
そのようなフォームに則って作品を創る、
ですので、
僕も含めてアートマーケットで取引されていなくても、
現代アートや現代美術と名乗るしか、
方法がないという、
なんとも腐った日本アートの現状です。
という事で、
僕たちが何を言おうが、
アートというのは、
欧米のものであり、
そのフォームに則り作品を創作するわけです。
が、そんな基本的な事さえ理解されていない、
アーティストがゴロゴロといるわけです。
Facebookなどでよく聞く事なのですが、
この様にアートを文脈や理屈で考える事を、
やたらと否定する人が多いわけです。
「私は文脈とか理屈にとらわれない」
「文脈とか理屈より大切なものがアートにはある!!!」
とかね、よく言ってるわけですwww
それで写真とか見ると、
ホワイトキューブで普通に展覧会してるわけです。
ん?ホワイトキューブの意味知ってるのか?
ホワイトキューブ自体、
西洋美術の文脈の大きな意味だぞwww
お前は気づいていないが、
もうすでに西洋のアートの文脈、
フォームだぞ。。。
本当に「無知」とは怖いのですよね。
そもそも西洋の文脈や理屈から自由になろうとすれば、
少なくとも、
西洋の文脈や理屈を理解していなければならない。
そんな事さえも知らないで、
「私は文脈とか理屈にとらわれない」
「文脈とか理屈より大切なものがアートにはある!!!」
ってのは身の程知らずでしかない。
やはり自由になるには「知性」が必要です、
「教養」が必要です。
それをわきまえず「自由」を叫ぶのは、
「救いようのないバカ」
この様にもう長い間アートの啓蒙活動してますが、
全く理解が進みません。
まだまだ地道な努力を続けていくしかありません。
美学者母