No.249

日大アメフト問題。
日本人全員で日大選手を許そう、
そして悪しき日本の組織、
日大アメフト部や日大を決して許してはならない。
(失敗してもやり直せる社会の実現)

text : mama(美学者母)
2018年5月23日(水曜日
)執筆

 

今回の日大アメフト部の事件ですが、
とても他人事には思えません。
なぜなら私も、
小学校から高校まで野球をして、
高校へは野球留学という形で、
他県の高校へ進学したくらい、
本格的にスポーツに打ち込んでいたからです。

今から20年以上も前ですが、
当時は部内での暴力など当たり前ですし、
監督やコーチの指示は絶対です。

いわゆる努力根性の世界ですね。
この努力根性論はスポーツでは顕著ですが、
日本社会全体にも言える事です。

いいかげん、
日本はこの努力根性論から抜け出さなければ、
日本というのものが、
どうしようもない国になってしまいます。

経済的な問題でも、
日本人の生産性の低さ、
この努力根性論からきているものです。
とにかく長時間頑張った方がいい、
とにかく我慢してやったら素晴らしい。

この日大アメフト部の問題も、
最初は、
「やる気が見えない」、
というなんとも抽象的な言いがかりで、
問題は始まっているのです。

本当ならば、
どのプレーでどんな問題があったのか、
指導者なら具体的な問題を提示し、
それをフィードバックして、
改善する方法を選手に教える。
それが普通の指導者なのではないでしょうか。

しかしそこに私情など、
個人的な感覚や、
趣味趣向がはいるから、
「やる気が見えない」、
なんていう抽象的な言いがかりで、
その選手を潰そうとしてくるわけです。

それは指導ではなく、
ただの指導者のイジメです。

 

先日選手の記者会見がありました、
立派な会見だったと思います。
しかし戦いはこれからでしょう。
日大アメフト部や日大、
そして指導者や学校幹部は、
保身に躍起になるのは間違いないでしょう。

私から言わせれば、
こんな組織は解体するほかありません。

しかしそれ以上に私は、
今回の選手にもう一度やり直せる機会を与えるべき。
その様に強く願うのです。

確かに今回の事件は、
非常に悪質で、
もしかしたら死んでいたかもしれない。
それぐらい危険なものです。

しかし幸いにも、
相手選手はそこまでの怪我ではない様です。
私はこれは不幸中の幸いだと考えています。

今回の事件は個人、選手の問題では無く、
組織、指導者にあるのです。

選手自身には、
この失敗を未来に生かしてほしい。
少なくとも日本の社会が、
その様な失敗を許す社会になるべきだ、
私は強くそう考えています。

 

現在の日本の社会では、
この様な失敗を許すという文化は、
全くと言っていいほど無いのが現状です。

この一人の若人を許す、
それはこれからの日本のあり方さえも変える。
それくらい大きな問題であると考えています。

具体的に私の提案として、
この問題が起きてすぐに浮かんだことがあります。
それは関学が、
この日大選手を関学へ移籍させることです。

この方法は、
この選手がやり直していく上で、
一番最善の方法だと考えています。

もし関学がダメでも、
その他のアメフトの盛んな大学が、
彼を移籍させる。
それくらいの社会的度量があっていいのでは、

その様に私は強く考えています。
人間多くの失敗をします。

特に若いうちは、
失敗をして成長していくものです。
今回日大選手の会見を見て、
私は彼がこの失敗を糧に、
成長していくだけの人間だ、
その様に強く感じたのです。

 

日大の腐った組織、腐った指導者によって、
一人の若者の人生を無駄にしてしまうことは、
私は絶対に許せません。
その様な思いで今回書かせていただきました。

 

 

 

美学者母

 

 

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