No.250

理不尽なこの世の中をどう生き抜いていくか
(美学者母のサバイバル術)

text : mama(美学者母)
2018年5月24日(木曜日
)執筆

 

日大アメフト部の問題が社会問題化しています。
なぜスポーツのワンプレーが、
ここまで大きな社会問題になったのでしょうか。

もちろんその悪質性から、
大変大きな問題ではあるのですが、
それ以上にこの問題が、
日本社会の縮図的問題として、
多くの人々の心を動かしたからではないでしょうか。

私も少なからず若い頃はスポーツマンでした。
そしてその選手を奴隷的に扱う、
日本のスポーツに、
高校で終止符を打ちました。

しかしその後就職しても、
その様な日本型組織の中は、
結局、個人を奴隷的に扱うということでは、
なんらスポーツ組織と変わらなかった。
それが私が18歳の頃で、
私は最終的にアートへ救いを求めました。

組織に所属することを放棄し、
インディペンデントに生きていく。

以前の言説でも述べていますが、
私がアートに命をかけようと誓ったのが、
この時なのです。

 

正直組織に入れば、
理不尽なことばかりです。

そしてその組織で生き残る術は、
いかにその理不尽なものを受け入れ、
己を無くし組織へ忠誠を誓うか、
日本の組織で生き残るにはそれしかありません。

理不尽なことを受け入れ、
上に気に入られれば、
その組織での居場所を手に入れ、
既得権益を確保し、
少しづつ出世します。

理不尽なことを批判すれば、
上に嫌われ、
その組織での居場所をなくし、
その組織から排除されます。

これらは、
私が実際に体験してきたことです。

 

私はこの様な性格ですから、
組織に入っても、
しっかりと自分の意見を言います。
しかし必ず排除されていくのです。
この様な日本の組織のあり方を、
少しでも変えていきたいという事も、
私がアート活動をしている理由の一つです。

その上で、
理不尽なこの世の中をどう生き抜いていくか、
という処世術が必要です。

私の結論から言いますと、
「組織」や「権威」に、
直接勝とうとしてはいけないという事です。
まずそういった「組織」や「権威」に、
入ったり、近づかない。

それが一番の近道です。
現在社会はダイナミックに変化してきています。
そして旧来のこの様な日本型組織は、
絶対的に淘汰されていきます。

その中で私たちはどの様にサバイブしていくのか、
それは同じ志を持った人々とともに、
新しい時代の創造、創発を企てる事です。

これはなんとも地味なアクションかもしれませんが、
日本の腐った根を根底からつくり直さなければ、
なんの意味もないし、
そもそも腐った「組織」や「権威」を、
完全に排除していくことができません。

私もこの様な言説するアート活動、
また狭山美学校の運営など、
社会的には非常に小さなアクションです。

しかしこの様な小さなアクションが、
根底から世の中を変える、
大きな力になるのだと、
私は確信し活動しています。

その様な確信はどこから来るのか、
それは今後、
分散型の社会が到来するからです。
一極集中の大組織や権威型の社会は終わり、
分散型で個々の独立性を担保できる。
その様な社会が必ず訪れます。

私はその様な未来社会の、
ロールモデルになりたいと考えています。

少なくとも現在、
私は言論という形で自由な発信をしています。

今でも周りを見渡すと、
自由にものを言えない人たちが大勢います。

先日の日大アメフト部のコーチと監督の会見。
一つ質問して欲しかったことがあります。
コーチは監督に意見できるのか?
あの壇上を見ていると、
とてもコーチが監督に、
ものを言える関係には見えませんでした。

まず何より、
自由闊達に意見を言える。

それが非常に重要なことであると考えています。

もし貴方が何も言えない組織や権威に所属しているなら、
今すぐそこから離れることです。

そして自由闊達に意見が言える人間たちと共に、

新しい社会の創造、創発を、

私たちと一緒に実現していきましょう。

 

 

 

 

美学者母

 

 

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