最近世の中を眺めていて、
よく思うのは、
正直者が評価される時代になってきたなと感じています。
一昔前なら、
裏で権力や資本を握っている人間が、
色んな操作をして、
自分だけが有利になれる時代でした。
しかし最近はその様相も変わってきました。
それは偏に、
インターネットのおかげとも言えます。
しかしインターネットも当初は、
匿名掲示板などで、
匿名で他人の誹謗中傷をしたりと、
その様な使われ方をしていました。
しかし最近では、
個人メディアとしての側面が、
その匿名性のパワーを上回ってきた、
その様に強く感じるのです。
インターネットの個人メディアとしての地位が、
マスメディアと同等、
それ以上の地位となってきており、
それに伴い、
個人メディアの価値が向上したのです。
これは、
匿名で卑怯に誹謗中傷する事よりも、
個人メディアとして、
正々堂々と情報を発信する事の方が、
価値が高いと、
社会が認めた結果だと考えています。
この様に現代のインターネットは、
自分自身の存在を透明化し、
個人の主張をしっかりと、
純粋に発信することが、
一昔前のインターネット社会との、
「違い」の様に考えています。
それはインターネットのみならず、
物理空間の世界、
いわゆる現実世界でも、
同じ様に純粋さが求められている時代、
その様に考えています。
それは例えばビジネスでも、
スポーツでも、
あらゆることで、
純粋さ、
すなわち透明性が求められています。
これは非常に良い傾向だと、
私は考えており、
私自身がアートのブラックボックスを、
いかに透明性を高くしていくか、
という私自身の活動とも、
シンクロします。
つまりこれはどういう事かと言いますと、
本当の意味で、
あらゆるものが民主化されてきている、
という事なのです。
インターネットも、
現実世界も、
ビジネス、
スポーツ、
それらには、
一昔前には全て、
ブラックボックスの部分が、
少なからずあったわけです。
しかしあらゆるものの民主化に伴い、
少しづつ、
純粋で透明性の高い声が、
ボトムアップされてくる事で、
それまでブラックボックスの恩恵を受けてきた、
一部の権力者が、
浮き彫りにされ排除されているわけです。
そして現代、
そういった声にこそ、
真の価値がある事に皆さんが気付き始め、
正直者が馬鹿を見ない時代へと、
なってきています。
これはすなわち、
評価主義の始まりでもありますが、
評価主義において最も価値のないものは、
「嘘」や「偽り」です。
誰かを貶めようとか、
自分だけ得をしようとか、
そういったメンタリティでは、
生き抜いていけない世の中になります。
むしろそういった事が、
正直者が増える事によって、
浮き彫りにされ、
さらに自らの評価を下げる事になります。
これからの時代この様に、
非常にシビアな時代になってきますが
、
同時に全ての人に平等に、
チャンスがある時代になってくるのです。
そして、
「正直者が馬鹿を見ない時代」が、
もうやってきているのです。
ポジティブな面、
ネガディブな面、
どちらも含めて、
貴方は貴方であり、
私は私なのです。
それを偽らずに、
正直に吐露する事そのものが、
「価値」になる時代がやってきたのです。
美学者母