やっと夏も終わろうとしています。
毎年夏には腹痛に悩まされております美学者母です。
お腹が冷えるのでしょうね。。。
さて今回は金融のお話です。
フィンテックなどいろいろ騒がれていまして、
仮想通貨も含めて新しい金融の時代へと、
少しずつ変わっています。
具体的には私たち宿泊業をしていますが、
そもそも現金は90パーセント使用していません。
私たちはPaypalを使って決済しており、
基本的に現金での支払いは受け付けていませんが、
中にはどうしても現金でという方がおりまして、
確実に宿泊してくれるだろうというお客様には、
イレギュラーに現金で対応しております。
特に私たちは海外のお客様も来られるのですが、
そんな場合でも、
Paypalでリアルタイムに決済していただけ、
非常に便利です。
こうやって日常的に、
海外からの支払いをインターネットで、
やりとりしていると、
まさに銀行や現金の必要性が、
無いことにいち早く気づくわけです。
こうやって私たち程度のレベルで、
こういった現状になっているわけで、
皆様もご想像が容易につくかと思いますが。
銀行なんてものはもういらないんですね。
銀行の大きな役割としては、
「預金」「預金口座」だと思います。
つまり会社員の方だと、
給料の支払いが銀行口座なわけですから、
銀行口座が必要になってきます。
それってあくまで給料の支払いが、
銀行口座に振り込まれるから、
銀行口座が必要なだけで、
もし会社が違う方法で給料を支払ったら、
銀行口座は必要ありません。
また社会はそういったことに合わせて、
銀行口座からの支払いを前提に、
様々なシステムが運用されています。
しかし大元を辿れば、
会社自体が銀行から融資を受けてたりするので、
会社の資金の運用が銀行で回っているので、
給料も銀行口座に支払うことが合理的だったわけです。
これは間接金融といい、
「お金を貸す人」と「お金を借りる人」、
それを仲介する「銀行」から、
会社が融資を受けるという、
銀行が仲介するシステムです。
つまり「預金者」は「お金を貸す人」、
「融資を受ける会社」は「お金を借りる人」、
このような間接金融が、
旧来の典型的な形です。
つまり貴方が勤める会社は、
銀行から融資を受けていて、
会社はその銀行に口座があり、
そこでお金を管理しているわけですから、
銀行口座間で送金が発生するのは、
合理的ではあります。
そういった事から、
みなさんが銀行口座を持っている、
そのような状態が創発されているわけです。
しかしこの間接金融のビジネスモデルも、
どんどんと淘汰されてきています。
例えば送金という面では、
私どもの実例を挙げましたが、
Paypalなどの方が、
早くて安全に送金できますし、
海外送金なども便利です。
その次にもっとも重要な事ですが、
資本主義において、
お金を集めるという行為、
例えば「融資」的な事はというと、
現在ではクラウドファンディングなどで、
資金を集める方法がどんどんと生まれています。
このクラウドファンディングも、
いってみれば新しい金融システムです。
そしてこの辺をもっと先鋭化したのが、
「ONE」や「CASH」などの、
新しいサービスです。
例えば「ONE」だと、
「画像」買取サービスなのですが、
これもある意味、
新しい金融サービスなのです。
これらの新しいサービスは、
新しい「直接金融」なのです。
直接金融とは、
簡単に言えば「株式」がそうです。
つまり、
「お金を貸す人」と「お金を借りる人」、
これが直接やりとりするシステムです。
このシステムの中には、
銀行は必要ありません。
つまり世界はこの方向へ進んでいます。
そこでこれから重要になってくるのが、
「評価」をベースにした「信用」です。
これまで銀行が行なっていた、
また信用調査会社が担っていたような類の事が、
インターネット上での「評価」をベースにした、
「信用」に基づき、
その「直接金融」は行われるようになります。
私が以前から「評価社会」「評価経済」の時代、
そのような言説をしていますが、
それは、
「間接金融」から「直接金融」への移行、
と同じことなんですね。
おそらくこれからは、
例えば、
「フェイスブックランク」とか、
「ツイッターランク」とか、
その人の「評価」がランク付けされるでしょう。
おそらく、
「評価」が高ければ高いほど、
様々な恩恵を受けることになってきます。
つまり私が先日言説したもので、
「正直者が馬鹿を見ない」社会ということは、
このようなことをベースに言説しています。
つまり。
「間接金融」というのは、
ある種仮面を被った「信用」が通じる世界でしたが、
「直接金融」というのは、
純粋で透明性の求められる「評価信用」の世界なのです。
今までは銀行に一極集中し、
銀行に信用されれば世の中を渡っていけましたが、
これからは個人が個人を評価する世界になり、
アメーバーの様に評価し合う世界になるのです。
つまりこの様な背景からも、
銀行の存在意義はなくなり、
銀行はなくなるのです。
そして、
「正直者が馬鹿を見ない」社会が訪れます。
しかしその社会は私が予想するに、
個人の努力や積み重ねが求められ、
今よりももっと厳しい世界になるのは、
容易に予想できます。
もうその時代は来ているので、
その心づもりを持って、
日々を生きていってください。
美学者母