大阪泉州のグラフィティ

 text : mama(美学者母)
photo : mama(美学者母)

 

 

 

 グラフィティとはスプレー缶などで街の壁などに描かれたくずした文字や絵の事ですが、エアロゾールアートとも呼ばれています。ヒップホップカルチャーの一つでニューヨークで1960年代半ばに始まったと言われています、1970年代にニューヨークタイムズ紙がグラフィティライターTAKI 183についての記事を掲載してからより盛んになったと言われている。(ここで言うライターとはグラフィティを描く人)今回載せている写真はすべて泉州地域で撮影しているが、ライターが泉州人かは不明です。。
 グラフィティは観てのとおり違法行為でありすごく匿名性が高いものです。泉州にもグラフィティライターは多数存在し、かなり古くから活動しているライターもいます。
 左の写真はタギングと呼ばれ、自分の名前を作りタグネームとして街の壁などに描きます、タギングは短時間に描けるため人通りの多い場所などによく描かれています。皆さんも一度は街中などで見かけた事があるはずです。泉州では大規模な繁華街が無いため国道沿いや駅前などでよく観られます。
 こちらはスローアップと呼ばれる物です。スローアップはタギングよりも少し時間をかけ文字に厚みや陰を入れます。グラフィティでは時間をかければかけるだけリスクが高まります。これが描かれているのは線路沿いですが、これをグラフィティではトラック沿いと呼び電車に乗っている人をターゲットに描かれています。これは大阪・なんば駅と和歌山駅をむすんでいる私鉄南海本線沿いの物です、南海本線沿いにもかなり多くのグラフィティが描かれていますので、乗られる方はチェックしてみて下さい。
 左の写真はピースと呼ばれスローアップよりも数段時間をかけています。もっと簡単に描かれていてもピースと呼びますがここでは参考までに左の写真をピースと呼びます。
 左の写真の作品のようにかなり時間をかけ、完成している作品をマスターピースと呼びます。なかなか一般の人がマスターピースを観れる機会は少ないと思います。制作に時間がかかるマスターピースは人があまり来ない所でゆっくり時間をかけて描き上げるので。皆さんが普段通るような道では見かけません。見かけるとすればリーガルと呼ばれる合法的に描かれたもの、例えばライターがショップなどに依頼され描いた店のシャッターなどは観た事はあるかもしれません。
 左の写真、上の写真の作品などは同じ泉州某所で撮影した物です。
 こういったグラフィティはあきらかに違法行為です。絶対にまねをしないようにお願いします、多数の方々に迷惑をかけています。しかしグラフィティライター達は自分たちの信念でこういった活動をしていると思います、反体制や文化破壊。そういった物は新しい時代を切り開いていく上で必要な力かもしれません。。
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