ビジネス、すなわち経済活動上での労働力搾取というのが、
ここ最近目立ってきているようです。
私はこれをルサンチマン商法と呼ぶ事にしました。
これは宗教的手法をビジネスに置き換えた商法です。
では具体的にどういったスキームなのかご説明します。
例えば原価10円のパンがあり、売値は100円です。
そして、人件費は60円で、利益は30円です。
これを100個一日に一人が販売したとすると。
原価1000円+人件費6000円+利益3000円=売上10000円、
上記の様に通常の営業活動では人件費が一番コストが高いワケです。
ではルサンチマン商法の内訳では。
その前に、労働者を「ルサンチマン」に落とし込め無ければなりません。
その方法論は沢山ありますが、基本的に宗教が用いる手法です。
「弱者」を「善」とするマインドであり、
マインドコントロールで。
例えば、企業理念や会社の考えを「弱者」というものを「善」として、
洗脳していく訳です。
例えば「お金儲けは悪だ」とか「沢山お金を貰うと幸せになれない」。
なんて事を、マインドコントロールしてくワケです。
これは宗教的な活動全般にも言える事ですが、
「見返りを求めない」とか「自己犠牲」とかその様な類です。
ただここで断っておくのは、「宗教」と「ビジネス」は違うと言う事。
そして上記から分かる「ルサンチマン商法」の内訳です。
通常のビジネスのように、
例えば原価10円のパンがあり、
売値は100円です。
そして、人件費は10円で、利益は80円です。
これを100個一日に一人が販売したとすると。
原価1000円+人件費1000円+利益8000円=売上10000円、
上記でわかるよに、「人件費」が劇的に下がる事で、
売上げが同じ10000円でも、
利益は2倍以上に上がるのです。
上記の事例から何がわかるでしょうか?
当然、一般的なビジネスモデルでは「人件費」が一番高くなります。
それにくらべて「宗教」はどうでしょうか、
例えば「布教活動」をしても「人件費」はかかりません。
一般的な「会社」であれば「営業」ですが、
しかし「宗教」、これは「労働」ではないので許されます。
そして「宗教法人」などは、
この様なスキームにより莫大な資金を調達しているのです。
「宗教法人」の莫大な資金力の本質は、「人件費」にあるのです。
ある意味「人」の「心」を掌握している「宗教」は「最強」なのです。
では「ルサンチマン商法という労働力搾取」。
これは「ビジネス」に「宗教」的手法を取り入れた、
ビジネスモデルなのです。
「人」の「心」を掌握し、
「思想」「信条」「信仰」をコントロール。
その上で「ルサンチマン」に陥らせて。
「人件費」を払わず、膨大な利益を搾取するというものです。
私がここから強く感じるのは、
「企業」でのマインドコントロールの危険性です。
昨今、中小企業、大企業など幅広くマインドコントロールが行われています。
なので、自分自身が被害にあっている事すら自分で「認知」できない、
そして挙げ句の果てに「過労死」なんて事になっているのが多い様に感じます。
「企業」が「人」の「心」を掌握するというのは、
僕自身はあってはならないと考えています。
あくまで「企業」と「労働者」は対等でなければなりません。
日本の「企業」や「組織」は「村社会」がほとんどです。
そして「独自」の「生態系」を作り、
そこにある種「宗教」的な風土が出来上がります。
今後は日本の企業にも「多様性」が求められてくるでしょう。
多様な人々が集まる場が「企業」であり、
「多様性」にこそ「進化」があり「企業」の発展もあるのではないでしょうか。