No.0076

小さな自分の存在に嫌気がさして
消えてしまいたいと思う連続で

text : mama(美学者母)
2015年6月12日(
金曜日)執筆

 

例えば僕がこの世からいなくなってしまったら、
何かしらの物理的法則によってこの世の中の秩序に、
微かな揺らぎの様なモノでも、
存在として生きていた証を残せるのだろうかとか。
でも自らの存在を思考するたびに、
自らの存在自体にも懐疑的で、
僕がこの世からいなくなった所で、
この世の中に、 微かな揺らぎさえも残せないで、
そのまま無かった様に消え去る自分が想像できて。
じゃ「生きる」と地に足を付け、 歩いた所で、
僕の存在の証となるその足跡は、
まったくと言っていい程にその痕跡は無い。
古典的物理法則に則り形作られたこの世界は、
その因果律に基づき生命を宿している。
しかし最先端の物理法則はその因果律を否定し、
少しだけ僕の心を照らしてくれる神の存在の様でもある。
僕は「愛」を感じる時のみ「命」を宿しまた消える、
僕は「美」を感じる時のみ「我」を宿しまた消える、
僕は「魂」を感じる時のみ「生」を宿しまた消える。
「人間」はそのイメージの中を彷徨っている「イメージ」に過ぎない。
ならその「イメージ」を最大限楽しもうではないか。