落合陽一さんインタビュー:コンピューターも人間も大差ない。
人工知能の時代の知性とは?
http://www.gizmodo.jp/2016/03/post_664177.html
コンピューターは人間を超えるのは当たり前の話だ。
それはどういった物差しで考えるのかによるわけだが、
基本的に今人間が考えているレベルにおいては、
絶対的にコンピューターは人間を超えるであろう。
そして人間が人間を規定する為の哲学が必要になる。
それはコンピューターというものをある種有機的な存在、
として受け入れる所から始めなくてはいけない。
それはある種人間の思考にコペルニクス的転回を求める。
そもそも人間とコンピューターはどこが違うのか、
という命題よりも大切な事が、
そもそも人間とコンピューターはどこが同じなのか、
という命題の方が実は大切な事であるという事実がわかる。
人間は最大限メタ化された時に、
「概念世界」と「それ以外」という二つに分かれる。
すなわちこれは「0」「1」の世界であり。
人間の概念世界とはすなわちデジタル世界と同じなのである。
しかしそれだけでは人間の世界は割り切れないのでは。
と感じる人が多いのかもしれない。
その問題に明瞭に答えてくれるのが「量子論」である。
曖昧な世界というものがある種「人間の尊厳」を担保してきたのだが、
それをあっさりと「量子論」が人間の存在意義を否定してしまう。
その衝撃はコンピューターが「創造的」であるか、
という答えそのままに、
コンピューターは「創造的」であるという解答となる。
私は毎回この人工知能と人間の関係を述べるたびに、
最終的には「人間は人間にしかできない事しかしなくなる」
と言ってきている。
まだ僕のこの発言が理解できる人は少ないのかもしれないが、
確実にその地点へと近づいているのである。
美学者母