さて、参議院選挙も終わりまして、
色々面白かったなぁ〜っと思って見ています。
選挙が終わっても、
その結果を真摯に受け入れない人たちが多いのも、
結局その振る舞い自体が選挙の意味を分かっていない、
その様に強く感じる今日この頃です。
政治にしろ制度にしろ、
あえて言うなら、
この世界そのものにしろ、
完璧なものというのはあり得ないのですね。
その中で、
最適な決断をしていく、
それが生きていくことであり、
政治であります。
その上で、
最近よくみる言葉が、
「これが日本の選挙制度です」という落胆した声。
それが落選した人を擁護する言葉として使われています。
もちろんあらゆる制度やルールに完璧なものは無い、
その上で、
みんな同じルールで戦っているという事を理解していない。
そして熱狂しているから、
その支持者が多いという幻想。
例えば、野球をしているのに、
ゴルフクラブをもってきて、
このゴルフクラブはよく飛ぶクラブなのに、
野球のボールは全く飛ばないじゃ無いか。
これはそもそもルールが悪い、
野球のボールじゃなくて、
ゴルフボールに変えろ、
そうすれば、野球選手よりも、
より遠くへボールを打つ事ができる。
例えば、
囲碁や将棋の試合をみて、
観客が全くいないじゃないか、
俺たちサッカーの試合は、
10万人も観客が入って熱狂している。
なのに、
サッカー選手の1試合の給料は、
囲碁や将棋の試合の1試合より安いじゃないか。
この二つのをしっかり理解してください。
どちらも自分の都合のいいルールや考え方で捉え、
自分の都合のいいように解釈するわけです。
こういったルールの尊重や、
違った思想への敬意というものが無いのが、
今のリベラルや脱原発、自然信仰の人間なのです。
他の価値観を認めないという姿勢は、
むしろ排他的であり、とても古い体質です。
このような事を選挙後強く感じました。
美学者母