人間は自らの認知により行動を制限されている。
そこから芸術というものが、
ある意味その認知を広げるものとして有用で、
この痛みを感じなくした人体CGは、
実は極めて人間という本質を宿しているのですね。
例えば、
健常者が障がい者と接して、
初めて気づく事がとても多いのですが、
それはまさにその本質に気づく事なのです。
例えばこのCGを観て思い出したのですが、
僕はコンテンポラリーダンスが大好きで、
たまにダンスを観に行きますが、
まさに彼らの動きはそのような、
人間離れした動き。
それは身体的能力だけに限らず、
想定を超えた、
ある意味文脈や因果を超えた動き。
そこに感動を覚えるのです。
この映像を観て、
ネットの反応は宮崎駿を支持している人が多いですが。
僕はこのCGは素晴らしいと感じました。
まだまだ研究段階で、
ビジュアル的に未熟な部分が多いとは感じましたが。
本質的には素晴らしいものです。
宮崎駿はこのCGを観て、
一度は引退した長編アニメを創るリビドーとなったようで、
逆にあのCGを生命に対する冒涜と言った宮崎駿が、
どんな方法で、
生命の本質を表出させるのか。
とっても楽しみです。
美学者母