No.176

ポスト現代アートがわからない
(知の独占はもう古い)

text : mama(美学者母)
2016年12月8日(木曜日
)執筆

 

この記事、
"専門的な文章を読むには訓練が必要という当たり前だがあまり知られていないこと"

http://id.fnshr.info/2014/03/30/tech-terms/

をある大学の美学の教授がシェアしていたので、
脳みそが古いのが、
美大で美学を教えてるのだと、
非常にバカバカしいと思った。

この様な古い専門家の考え方が、
今の日本の、
「現代アートがわからない」
という現象に繋がっているのだと思い。

今回、
「ポスト現代アートがわからない(知の独占はもう古い)」
という題目で文章を書かせて頂こうと思います。

まず、
専門的な文章を読むには訓練が必要なのは当たり前です。
そこは否定しませんが、
そこで思考停止しているのが、
古い専門家や学者、
研究者ではないでしょうか。

昨今インターネット上では、
最先端の研究や理論が、
一般の人間にも解るように解説され、
知の共有がなされています。
現実的にこの様な記事も参照してください。

"5歳の子供が5年前の修士論文レベルのことを3日間で実現できる(落合陽一)" https://industry-co-creation.com/industry-trend/6535

さらにアメリカを中心にTEDなど、
知の共有は加速しています。
そんな時代に美学の学会に拘って、
大学教授をしているなんて糞だと思うのですねwww

現在は知はシェアされ、
一部の特権階級が独占する時代は終わり、
知は民主化され、
あらゆる人間が、
その知に出会う権利があると考えています。

そこから考えるに、
専門的な文章を読むには訓練が必要などという事に、
賛同している様な人間は糞です。

それはまさに私の専門である。
「現代アート、現代美術」も同じなのです。
よく「現代アート、現代美術」は解らない、
そう言われていますが、
これからは、
「ポスト現代アート、現代美術がわからない」
という時代だと考えています。 すなわち、

特権階級や一部の人間が楽しむ「現代アート、現代美術」
その様な時代は終わりました。

僕はその最先端にいるのが、
「村上隆」であると考えています。
これからの「アート」は
、 一般民衆にも影響を与える事ができる、
それが「アート」である。
そうなってきます。

例えば村上隆のルイ・ヴィトンとのコラボ、
シュウ・ウエムラとのコラボ、
これはアートの民主化なのです。

最近ではラッセンとどん兵衛のコラボもありますが、
一般の民衆も巻き込んだパッケージングこそ、
「ポスト現代アート」「ポスト現代美術」であり、
「ポスト現代アート、現代美術がわからない」なのです。

すなわち高度な専門領域で満足している、
ハイコンテクストなものだから、
一般人は理解できないのだ!!!

という姿勢はもう古いのです。
ハイコンテクストでありながら、
ローコンテクストまで波及し、
絶大なる影響を、
ハイコンテクストとローコンテクスト、
両方に与える事こそ本物であり、
これからの美の本質となるのです。

私がもっとも尊敬するアーティスト、
マルセル・デュシャンはこの事に失敗しました。

すなわち専門家だけにしか理解されなかった。
そしてアンディ・ウォホールは、
それをアートとして成功させましたが、
本当の意味での、 アートの民主化は達成できませんでした。

そして東洋のアンディ・ウォホールと言われる。
村上隆は、
そのアートの民主化を達成した、
偉大なアーティストだと考えています。
ここに書かれている事は、

非常に複雑なロジックではありますが、
世界中の皆様と、
知の共有を行い、
またこの知を、
皆様がさらに多くの方とシェアできる。
そんな現代に産まれた事に、
感謝しつつ。

これからも、
「アート」を、
より多くの人々に届けていきたいと思います。

 

 

美学者母