なんか、
最近よく日本の伝統を再考しろ、
みたいなフィードがよく流れてくる。
この日本の伝統は、
いつ頃創られたもので、
本当の伝統では無いとか。
しかしだ、
よくよく伝統って考えた方がいいのではないか?
例えば日本語一つにしたって、
昔話していた日本語と、
今話している日本語はぜんぜん違うわけ。
でも日本語は日本の伝統ある言語である。。。
例えば縄文土器なども、
ある一定期間創られていただけで、
その後は大きくその様式を変えている。
そして現在は各地の窯元で、
色々な陶器や磁器が創られている。
しかしこれも日本の伝統の陶器である。
基本的に伝統というものは、
その時代に生まれる様式なのであって、
その時代の様式は、
次の時代の様式(伝統)へと引き継がれていく。
つまり伝統とは常に更新されているもので、
今もなお、
日本の伝統は新しく更新され、
新しい日本の伝統が創られている。
僕たちが作った日本人らしさは、
ある意味日本の伝統として、
未来の日本人に引き継がれていくのです。
天皇制のあり方、
神道のあり方、
あらゆる作法など、
それらも含めて、
その時代の日本人たちが、
その時代に合わせた日本的解釈で、
定義づけるのであって。
普遍性を持っているものが、
伝統という考えは、
あまりにも浅はかで馬鹿だと思うのです。
逆にそれを否定するなら、
否定するあなたの伝統という定義を、
しっかりと説明していただきたい。
日本の伝統というものは、
まさに今を生きている日本人、
そのものに宿っている、
精神や魂にこそ原理があり。
その表層的、
出来事や作法は、
常に更新されている。
そして、
また現生の日本人の出来事や作法、
それもまた伝統となるのである。
美学者母