No.200

誤謬こそ創造性の根幹である

text : mama(美学者母)
2017年2月10日(金曜日
)執筆

 

創造者にとって、
絶対的に必要な素養とは、
間違いや失敗を恐れ無いという事だ。

それはなぜか?
それは創造性の原理が、
間違いや失敗そのものにあるからである。

科学や哲学からは、
全く新しい考えやアイデアは生まれない、
それは概念的演繹性を原理にしているから、
当然の話なのである。

私が言う、
新しい考えやアイデアとは、
飛躍を伴うものである限り、
概念的文脈からは生まれない、
それがまさに、
「誤謬こそ創造性の根幹である」理由なのだ。

私たちは日常で、
今日この一日でいくつの失敗をしただろうか。
改めて数え上げて欲しい。

現代に生きる人間は、
失敗をしなくて済む様な社会に生息している。
特に年齢を重ねて来ればなおさらで、
子供の頃は、
身体中傷だらけになったり、
友達と喧嘩したり、
ルールを守らなかったり、
そうして間違いや失敗を、
大人よりは誰もが失敗をしていただろう。

私たちは、
この失敗の無い世の中、
というよりも、
失敗を許してもらえない世の中で、
いかに失敗しないで過ごせるか、
プルプル震えながら生きているのである。

そしてその様な振る舞いが、
社会では大人として認識され、
社会性が有る、常識が有る。
そうして大人として認められる。

僕はそんなのが大人なら、
一生大人なんかになりたく無ないね。

そもそも、
この世の中をすべて理解し、
全能全知な人間なんているわけがない。

そして間違いや失敗のない所に成長はない、
さらに間違いや失敗こそ、
それまでに自分に、社会に、世界に、
無かった価値観や考え方を生み出すのだ。

僕は学者でも研究者でもない、
だから僕の発言には誤謬がたくさんあるだろう。
しかしそんなものは糞食らえ。
誤謬をなくすためにつじつま合わせする時間があるなら、
新しいものを創造する価値の方が、
限りなく価値が高いと考えているから。
僕はそちらに時間を使う。

私は純然たる創造者である。
自分に、社会に、世界に、
無かった価値観や考え方を生み出すのだ。

それを実現する一番の近道は、
他人より限りなく数多く間違える事だ、
他人より限りなく数多く失敗する事だ。

さらにそれを実現するには、

 

「限りなく挑戦し続ける事だ」

 

美学者母