No.364

コロナショック!!!
株、金、ビットコイン暴落中!!!
こんな時だから価値の原理を知ろう。
(相場における底値こそ価値の原理である理由)

text : mama(美学者母)
2020年3月14日(土曜日
)執筆

 

 

コロナショック、
コロナパニック。

現在世界中が混乱の真っ只中です。
私もアート系民宿を営んでいるので、
トイレットペーパーを買いに、
近くのホームセンターヘ行ったのですが、
トイレットペーパーは売り切れ。
さらに生理用品やオムツまで品薄で、
改めて人間の恐ろしさを知るとともに。
現代の社会がいかに脆いのかという現実を、
例えば昔のオイルショックの状況など、
テレビを通して観ていたのですが、
まさか自分が生きている時代に、
同じ様な事が起こるとは、
考えてもいませんでしたwww

 

という事で、
現在コロナショックの影響で、
世界中の株価は暴落し、
安全資産であるはずの金まで下落し、
ビットコインは半値ほどになっています。
これから金融経済の混乱から、
実体経済への混乱へどんどん広がっていく様相です。

まぁ僕はこの様な世界の混乱の中で、
改めて価値の原理というものを、
皆様に考え直して欲しいと考えています。

価値の原理を知る事で、
私たちはどの様な世界に生きており、
どの様な原理原則において物事が動いているのか。
それを知ることにより、
現在のパニックというものを、
より冷静に、
より客観的に認識し、
合理的な判断を取る事ができるのではないか、
そう考えています。

 

まず「価値」というものを考える上で、
私たちの日常的にある「実体経済」というもの、
その上で考えると、
私たちは労働を行い対価を得ています。
その他にも、
ものを購入して対価は払います。
サービスを受けて対価を払います。
これらは「対価」つまり「等価」の交換、
言い方を変えれば、
実体経済というものは、
「Win-Win」という価値によって、
経済が回っていく仕組みです。
もっというと、
近江商人は三方良しという哲学で、
売り手、買い手、さらに社会、
それら全てにメリットがある。
その様な事が実体経済においての価値であるのです。

しかしその実体経済で使われる「対価」というもの、
すなわち「お金」、
「通貨」で、
日本では「日本円」というものは、
「金融経済」から産まれてくる「価値」であり。
私たちの「価値の原理」は、
実体経済のみに属していると思い込んでいても、
「金融経済の価値」に「原理」を求めなくてはなりません。

それは私が専門とする「芸術や美術」も例外ではありません。

もともと「物々交換」であったところから、
「通貨」というものを使う様になった時から、
私たちの「価値の原理」は、
「実体経済」から「金融経済」というものに、
移行しているのです。

実体経済での「価値」とは、
「Win-Win」であるのに対し、
金融経済での「価値」とは一体なんでしょうか。

それを理解するにはまず添付画像をご覧ください。

 

※ 添付画像参照

 

まず「金融経済」において「相場の形成」というのは、
もっとも重要な原理です。
またその相場は「閉じた系」であり、
買ったものは売らなければならい、
売ったものは買わなければならない。
そしてその売り買いにおける「差益」こそが、
「金融経済における価値」なのです。
金融経済における「価値とは差」なのです。
なんども言いますが、
これは非常に重要です。

逆説的に言うと、
「差」を生み出すものには「相場」が創造される。
と言うことになる。
さらに差というものは相対的なものであり、
「相対性」によって「価値」が定義されている。
その様な事も理解できます。

そして添付図を解説していきますが、
例えば無価値(0円)のものが、
相場を形成し10円で買う人間がいた。
そうすると10円で売る人がいるわけです。
つまりこれが「相場」であり、
ここに相対性が産まれます。

例えば、
円とドル、
株と円、
金とドル、
BTCと円など。

しかし相場では買いっぱなし、
売りっぱなしという事で価値を享受できません。
それは相場の前提条件として「閉じた系」であるからです。
必ず相場で買った人間は売り、
売った人間は買い、
つまり自分が相場で行なったことに対して、
逆の行為を行う事で相場は完結します。
それは相場は「閉じた系」であるからです。

その様な原理を踏まえた上で、
再度添付図を見てください。
この相場の最低単位は1円とします。

相場が形成され、
無価値(0円)であったものを、
10円で買った人間がいます。
すると同時に10円で売った人間がいます。
そして相場の原理をこの状況に当てはめると、
買った人間は必ずその逆の行為である売り、
売った人間は必ずその逆の行為である買い。
それを行なった上で相場は完結します。
そして相場の価値の原理である「差」というもの、
「金融経済の価値」を追求すると見えてくるものがあります。
それは一度相場を形成したものは、
必ず「底値」を形成し、
決して無価値(0円)には戻らない原理です。
金融経済における相場では、
実体経済の様に「Win-Win」という、
「価値の原理」はありません。

金融経済の「価値の原理」は「差」です。

それは得する人間と損する人間がいるという事です。
これは世界や社会がどの様な状況においても、
その原理は変わりません。
この添付図で言えば、
10円で売った人と、
10円で買った人がいるわけですが。
必ず相場ではその逆の行為、
つまり10円で売った人はどこかで買い戻し、
10円で買った人はどこかで売り払わなければなりません。
つまり添付図では、
10円で売った人は0円では買い戻せませんから、
必ず1円以上の値段で買い戻します。
その上で9円の利益が産まれます。
10円で買った人はどこかで売り払わなければなりませんから、
必ず1円以上の値段で売り払います。
その上で9円の損失が産まれます。
すなわちここで極限の相対性が産まれ、
それが相場では底値と言われるものになります。

 

この様に金融経済では、
誰かが得をして誰かが損をする。
その「差」こそが「価値」なのです。
そしてその差を、
つまり「価値」を生み出すには、
かならず「底値」があり、
その底値は必ず「切り上がって」きます。
それは「底値」が切り上がらないと、
誰も得をしないからであり、
全ての人が損をするという事自体、
金融経済における価値が無くなる。
それはまさに資本主義経済の消滅と同義なのです。

 

資本主義経済の崩壊というのは、
私のビジョンに即するものであるのですが、
今回のコロナショックによって、
資本主義経済が終焉する。
その様な事はないのでしょう。

ですから、
株にしても金にしても、
資本主義経済、
金融経済が続く限り、
底値を切り上げていく。
その原理原則は変わらないという事です。
この様な放物線の世界というのは、
ある種の真理であり、
それは人間そのものの人生というものにも、
当てはまるもので。
人間の人生もまた、
局所的に観ると地獄の様な状態でも。
人生という長いスパンで観れば、
底値は切り上がっているのではないでしょうか。

 

 

 

美学者母

 

 

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