No.0003
エビパン480円
text : mama
photo : mama
「人間はみな平等である」なんて言葉聞いた事ありますよね、しかし本当に平等であると考えている人は少ないのではないでしょうか。何をもって平等とみるのかにもよりますが。生まれた頃からお金持ちと貧乏、記憶力が良い人悪い人、走るのが速い人遅い人。もっと大きな視野でみれば、平和な日本で生まれる人と内戦が日々行われている国で生まれる人。これらは当然平等と言える物ではありません、もし世界すべての人がお金持ちで、記憶力が良くて、走るのが速くて、世界中が日本のように平和であるという事があるとしたら、それは人間の世界ではないでしょう。ここで私が言うなら「人間はみな不平等である」なんて事を言っておきましょうか。先にも述べたとおり何をもって平等とみるかによって「人間はみな平等である」と言えるのかもしれません、しかし私は基本的な考えとして人間は不平等に生まれてきていると思います。しかしそんな不平等の人間の中にもいくつか平等に与えられている事もあります、その一つに「何かを感じる」という事は人間に平等に与えられた数少ない物ではないでしょうか。私はすべての人間には「感じるメーター」というものを持っていてそのメーターはどんな人間にも同じ分量を与えられていると思っています。そんな考えから私は「感じる」という事を凄く大切にしています。私は日々色々な事を感じ心動かされ成長しています、そういった事を逆に自分が表現し人々に感じて頂きたいと思ったのが私がアーティスト活動をはじめたきっかけでもあります。このコラムの題名であるエビパン480円ですが、凄く気になった方も多いと思いますが。先日カフェレストランで480円のエビパンを食べたのですが、本当においしくて凄く感動したんです。私の「感じるメーター」が今までにないくらい感動したんです。私がこの480円のエビパンで何を伝えたいかと言うと、例えばお金持ちが10万円のディナーを食べて感動するのも、480円のエビパンを食べて感動するのも「感じるメーター」という物はみんな同じだけ与えられている物で10万円のディナーでも480円のエビパンでも同じだけ感動できるという事です。むしろ480円のエビパンの方が感動があるかもしれません。ここで私が伝えたいのはどんなに不平等な状態でも感じる事は平等だという事です。感じる事は人を選びません、どんな金持ちであろうがどんなに頭が良い人であろうがどこの国の人であろうが関係ないのです。平等に与えられた「何かを感じる」事を大切にしていって下さい。
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